米国株3分版
SpaceX上場後を3分で|IPO価格・初日の株価・リスク
SpaceXは2026年6月12日にNASDAQへ上場。公開価格135ドル、初値150ドルとなったIPOの結果、事業の中身、割高かを見る指標、注意点を3分で解説します。
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どんなIPO?
スペースX(SpaceX)は2026年6月12日にNASDAQへ上場しました。公開価格ベースの企業価値は約1.77兆ドルで、日本の個人投資家も国内証券経由で申し込めた異例のIPOでした。
- 公開価格は1株135ドル、初値は150ドル、初日終値は160.95ドル
- オーバーアロットメント実行後の最終調達額は約857億ドル
- 上場後もマスクCEOが議決権の8割超を維持
- ※本記事は売買を勧めるものではありません。数字は2026年6月29日時点の開示資料とNASDAQ公表ベース
実は「宇宙だけの会社」ではない
目論見書で分かったのは、3つの事業の複合体(コングロマリット)だということ。
- スターリンク(通信):衛星インターネット。売上の約6割を稼ぐ黒字の大黒柱
- スペース(宇宙):ロケット打上げ・開発中のスターシップ
- AI:xAI(Grok)やX、AIデータセンターまで傘下に
構図は「スターリンクで稼ぎ、スターシップとAIに巨額の先行投資」です。
IPO価格は割高なのか?
2025年は売上約187億ドル・最終赤字約49億ドル。この赤字でPERは計算不能。他の物差しで見ると:
- PSR(売上倍率)約95倍:成熟大型株は1桁、メガテックでも数十倍
- EV/EBITDA約270倍:標準は10倍前後
ある試算では、この値段を正当化するには2035年に売上1.1兆ドル(現在の約60倍・年率50%成長を10年)が必要とされ、過去に前例のないペースです。「未来をほぼ全額織り込んだ値段」というのが冷静な見方です。
それでも買われる理由
- スターリンクという実証済みの成長エンジン(契約者1,000万超)
- 再使用ロケットによる打上げの事実上の独占
- 「宇宙×通信×AI」を一体で展開する希少性
これだけは注意
- 創業者に権力が集中:議決権8割超。キーマンリスクが極端に大きい
- 赤字+巨額先行投資:ロケット開発の失敗・遅延、AI投資の回収は未証明
- IPO直後は別のゲーム:初日は公開価格を上回りましたが、短期の値動きと長期の企業価値は別です。乱高下とロックアップ解除に注意(S&P500入りは黒字要件から数年先の可能性)
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